クールな王子は蜜の味

・・・や、ヤバい。

何でそんなにカッコいいの?

・・・

智也のはかま姿が、

あまりにも様になっていて、

私は顔を赤くさせていた。

・・・

「どうした、チワワ?」

「・・・カッコいい」

「・・・」

・・・

素直な言葉が、

つるっと、口から滑り出た。

・・・

そんな私の言葉に、

心なしか、智也の顔が赤くなった。

・・・

カッコいいのに、可愛い・・・・

・・・

私まで、

さらに顔を赤くする。

・・・

「お姉ちゃんたち、お熱でもあるの?」

ミミが不思議そうに尋ねた。

「え?!そ、そそそんなことないよ?

さ、行こう行こう・・」

私はミミとノノと手を繋ぎ、

道場へと足を進めた。