・・・

誰もいない体育館裏。

・・・

2人だけの時間が流れる。

・・・

私の心臓の音が、

智也に聞こえはしないかと、

気が気じゃない・・・

・・・

「せ、先輩・・・

もう・・大丈夫・・です」


「・・・ん」

・・・

そっと私を離した智也は、

私がちゃんと立てることを確認すると、

「よし、行くぞ」

そう言って、

私と手を繋ぎ、歩き出した。

・・・

「先輩、みんなが見てます」


「気にするな・・・

チワワはオレの彼女なんだから、

これが今のお前の仕事」


「///」

真っ赤になった私は、

俯き加減で門の外へと出ていった。