クールな王子は蜜の味

そう言った夏果の表情が、変わった。

・・・

真剣な、いや、

殺気立ってるような目つき。

・・・

私たち三人は固まった。

・・・

「こ、怖くなんかありませんよ?

そんな顔したって…」

少し震える声で、博美が言う。

・・・

あまり説得力がないんだけど。

そう言ってくれる博美に感謝。

・・・

「私が誰を好きだろが、

アンタたちには関係ないでしょ?

私が本気で怒る前に、消えな。

寧々・・・

私は智也は諦めない。

アンタみたいなお子ちゃまに、

私は負ける気はしないから」

・・・

宣戦布告ってヤツ?

・・・

全く勝てる気がしないんですけど。