津村は姉を知っていた。 私達は以前に会っていたのだ。 津村と初めて会った時驚いた顔をしたのは、亡くなった昔の恋人が目の前に居たからだ。 どうしよう。 上手く整理ができない。 津村は、私ではない『ちぃ』を知っている。 私は『ちぃ』で居られなくなる。 私はちぃ。 私は千晶。 ちあき? 私は誰? お姉ちゃん…… これがあなたの罰なのですか?