「オジさん?」 「うん?」 私はオジさんに笑顔を向けた。優等生の作り笑顔ではない、本当の笑顔。 「オジさんのラーメンに、私癒されちゃったよ。」 オジさんは少しはにかんだ笑みをくれた。隣では津村がニコニコしている。 オジさんも津村もなんだか優しくて温かい。 ここに居る間だけは『私』でいる事を許されるような、そんな気がしたんだ。