温厚な専業主婦で、家を守ることが生き甲斐だというような母。 朝から晩まで家族のために働いて、休日は母のサポートに努める父。 この二人の間に生まれたのが姉の千尋と私。 どこにでもあるような、温かく、幸せな家庭。 私達姉妹は両親にとても大事にされていた。 特に姉は美しい容姿と穏やかな性格、否の打ち所がない娘。 両親にとって姉は自慢の娘だった。 だけどそんな両親と冴えない妹を置いて、姉は死んでしまったのだ。