「疲れた…。」 誰に届くわけでもない私の呟きは、一瞬で部屋の静寂に消された。 制服を脱ぎ、部屋着に着替える。 クローゼットのそばにある全身を映せるサイズの鏡の中に、自身の姿を確認した。 もういい加減見慣れた、私の姿。 私は鏡に映った『私』を睨んでから、リビングへと階段を下りて行った。