恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】




どこ行ったんだろ?



とりあえず、緑さんを手当しなきゃ。



わたしは教えてもらった場所、テレビの置いてある棚まで行き、救急箱を取り出した。





「口、消毒しますね?」




一応言ってから消毒をして絆創膏を貼った。




「君、すごいね」




何が………?




首を傾げると、赤さんがお菓子を食べながら入ってきた。





「そうだよ!
あんなに……しかも女の子に、押されてるきーくん初めて見た」



き、きーくん?

煌くんのこと?



「だな。それに……あんなに落ち込むとは………」




そう緑さんが言うと、二人は笑い出した。




わたしが不思議そうに見ていると、緑さんが言った。