恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】




タイミングを見計らって病室の中に入った。





健一には何か言われたけど………気にしてられない。





俺は女を一目見たくて、そっちにばかり集中していた。




女は大きな瞳を俺に向けていた。



純粋そうな瞳を合わせられると、いたたまれない気持ちになり、健一へと視線を移した。




健一はどうやら俺が引き取ることに反対らしい。



俺のこと、知ってるからな。




でも、俺も引き下がれない。




こいつのことに関しては譲れない。





だけど、女の前で一番言ってほしくない事を言われ、イラついた。




「女遊びが激しいお前には、任せたくないな」




それを言われると、どうしようもねぇ………




あとは、男がよく出入りすることも、俺と二人だけっていうのも指摘された。













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