恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】




病院まで着くと、走って病室まで向かった。



途中、看護師に怒られたけど気にしない。




病室の扉が開いていたから、近くまで行くと話し声が聞こえてきた。






「君は……いう………障害だ…………
簡単に言うと、記憶喪失」



健一の声だ。


記憶喪失……?あいつが?







「原因は、心因性………ストレスからか、外傷性……頭に衝撃を受けたからか、だな。
記憶は、戻るかもしれないし、戻らないかもしれない。
そこは俺達も努力するからいいんだが………」






入るタイミングを逃し、病室の入り口で、立ち聞きをする羽目になった。





「君が眠っている間に、警察に身元を調べてもらったんだ………だけど……わからなかった。

警察にはもう少し調べてみるように頼んではいるが、このままわからない可能性もある………
その時は…「俺んとこに来ればいい」」













.