恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】




翌日、煌くんとお昼過ぎに中庭で待ち合わせして、一緒に鈴江先生のところに行った。




先生は、一人でお昼ご飯を食べていて、そこにお邪魔することになった。





「話しってなんだ?」



白衣を脱いでいた先生は、お握りをほうばりながら聞いてきた。




いつもお医者さんらしくないけど、今日はさらにお医者さんらしくないな。





「愛依のこれからのことだ」



そういうと、先生はいきなり真剣な瞳になり、口に入っていた物をすべて飲み込み、持っていたお握りを机の上に置いた。





「俺は……反対だ」



「……まだ何も言ってねぇ」




先生に言う前から反対された。


これは納得してもらえないかも…………




「言われなくてもわかる。
一緒に暮らすって言いたいんだろ」













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