恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】




「ここ……愛依が倒れてた場所………」



わたしが泣き止んだのに気付いた煌くんは、懐かしむように呟いた。




「そうなんだ………
ここで……わたし達は……出会ったんだね」





この公園で………




この公園がわたし達を引き合わせてくれたんだね。





そう思うと、何だか照れ臭かった。






「なあ、これから……どうするか決まったのか?」



「あっ病院に戻らなきゃ!」




病院のことすっかり忘れてた。




「ちげぇよ」




えっ?違うの?





「もっと先のこと……」




先…………?




「このままずっと、病院の世話になるわけにはいかねぇだろ?」




ああ、そういうことか………





「まだ………何にも決まってない」













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