「…っんで……んなこと……」
「だって………っ」
わたしはさっき、看護師さん達が話していたことを思い出した。
―――『それってさ、ご両親とか知り合いの人が届出を出してないからわかりにくいてことでしょ?』
―――『そうね、多分』
それって、つまり………わたしの親は……わたしのこと捨てたって……こと………でしょ……?
いなくなっても、お構いなしって………必要ないって………
「うっ………ック……ヒック……」
わたしは鳴咽も気にせず、煌くんにしがみついて泣いた。
その間、煌くんは優しく、だけど力強く抱きしめてくれていた。
しばらく泣いて、それでも泣き止まないわたしに、煌くんは言った。
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