恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】




倉庫に着くと、煌くんの雰囲気を察してか、誰も煌くんに近づこうとはしない。挨拶をするだけ。

いつもは、挨拶のあと誰かしら話しに来たりするのに……



煌くんも煌くんで挨拶されたのに、返そうともしない。



あの質問がそんなに嫌だった?




二階の部屋に行っても相変わらずで、周りのみんな(みんなって行っても龍くん、篤斗くんのひたり)が気を遣う羽目になった。




煌くんが入るまで、楽しそうにお話してたのに……




どうしよう……この雰囲気………




わたしの、せいだよね………




どうしようかと、ソファーに座りながら溜め息をついたら、煌くんがいきなり立ち上がり、部屋を出て行った。



「ねぇねぇ、きーくんと喧嘩でもしたの?」




すかさず篤斗くんが、わたしに質問してきた。