一人じゃ…………何もできない…………
「ふっ…………」
笑いが出てくる………それと一緒に………
「………っ」
目から涙も溢れ出た。
わたし………わたし………
どうしたら、いいの……?
考えても………解決策は、一つしか見つからない。
だけど………それは………一番避けたいこと。
絶対に嫌だ…………
だけど………もう、それしか………
「ふぇッ………ヒック………」
携帯を握りしめて、泣いた。
すると、ブルブルと奮え出した携帯。
開くと、麻凛からの電話だった。
「はい………」
通話ボタンを押して、耳に当てる。
「愛依?今どこ!?もう、授業始まるよ!」
「ま、…り…ん………」
麻凛の声を聞いて、安心して、また、涙が出てきた。



