ある日の朝。
いつものように煌くんと学校に登校し、いつものように上履きを履いた時………
「いたっ…!!」
右足の裏に数箇所、鋭い痛みが走った。
上履きを脱いで確認して見ると、画鋲がいくつか入っていた。
「えっ………何、これ……」
わたしは、画鋲を取り出し上履きを履き直した。
しばらく、それを見つめて考えた。
これって……わざと……故意的に………?
それとも……偶然……?
でも……こんな数が偶然なわけ……
……………
ない、ない!
きっと違う!
わたしは、頭を横に振ってその考えを打ち消す。
「愛依?どおした?」
後ろから、煌くんに声をかけられハッとして、画鋲をスカートのポケットの中に押し込んだ。