恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】




部屋を出ると、鉄柵でできた通路があり、そこから下が覗けた。




そこには、さっきの鬼翠のメンバー達が…………



メンバー達は、さっきまで騒がしかったのに今はとても静かだ。





なんでわざわざ目立つとこに…………





「愛依ちゃん」




ぼーっとしていると、愁さんに名前を呼ばれた。




煌くんも合わせ、4人は鉄柵に沿って一列に並んでいた。




左から順に、龍くん、愁さん、煌くん、篤斗くんで並び、愁さんと煌くんの間には、人が一人入るくらいの隙間があった。





もしかして………と、思ったけど、わたしは、煌くんの後ろに隠れた。






「今日は、お前等に話しがある」





煌くんの言葉を聞き入れようと、メンバー達の視線は、こっちに集まった。