恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】




体制を確認すると、いつの間にか煌くんの太股に座っていた。




「うろちょろすんな。
ここにいろ」




ここにって……煌くんの上?



「や、やだ!!」




思いっきり拒否し、立ち上がろうとするけど、全くびくともしない。




「ここしか、お前の座るとこねぇ」




そんなことない!

だって、篤斗くんの横とか空いてるじゃん!!




てか、みんな見てる。

恥ずかしすぎる………




「暴れんな!じっとしとけ」



「じゃあ、下ろして!」



「嫌だ」




ダメだ。
煌くんに言っても変わらない。



わたしは、一番頼りになりそうな人に視線を向けた。




「俺に頼んでもダメだよ、愛依ちゃん」