体制を確認すると、いつの間にか煌くんの太股に座っていた。
「うろちょろすんな。
ここにいろ」
ここにって……煌くんの上?
「や、やだ!!」
思いっきり拒否し、立ち上がろうとするけど、全くびくともしない。
「ここしか、お前の座るとこねぇ」
そんなことない!
だって、篤斗くんの横とか空いてるじゃん!!
てか、みんな見てる。
恥ずかしすぎる………
「暴れんな!じっとしとけ」
「じゃあ、下ろして!」
「嫌だ」
ダメだ。
煌くんに言っても変わらない。
わたしは、一番頼りになりそうな人に視線を向けた。
「俺に頼んでもダメだよ、愛依ちゃん」



