恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】




わたしの気持ちをわかってくれる人がいた。


視線を愁さんに向けると、近くには、篤斗くんもいた。



それに………




「龍くん?」



なんで……ここに?



「愛依、アホ面だな」




むっかぁ………


「何よ!授業の時から!
からかうのやめて!!」




わたしは、重たい腰を持ち上げながら、龍くんに言った。




「だってお前、おもしろいから」



何なのよ……もう………




わたしは、膨れっ面になりながら呟いた。





「お前ら……ずいぶん仲良いんだな」



「ん?煌くん?なんか言った?」





煌くんが何か言ったみたいだけど、わたしには聞き取れなかった。




「いや、なんでもない」