わたしの気持ちをわかってくれる人がいた。
視線を愁さんに向けると、近くには、篤斗くんもいた。
それに………
「龍くん?」
なんで……ここに?
「愛依、アホ面だな」
むっかぁ………
「何よ!授業の時から!
からかうのやめて!!」
わたしは、重たい腰を持ち上げながら、龍くんに言った。
「だってお前、おもしろいから」
何なのよ……もう………
わたしは、膨れっ面になりながら呟いた。
「お前ら……ずいぶん仲良いんだな」
「ん?煌くん?なんか言った?」
煌くんが何か言ったみたいだけど、わたしには聞き取れなかった。
「いや、なんでもない」



