恋物語



「…っち、見られてたのか」



ほらーっ…彼女いるんだ


あたしに嘘なんかついてどうするつもりなのよ


ってか、話し方変わってない?


舌打ちってどういうこと?


あたしは、涙を拭うことを諦め、そのまま睨み続けた



「ちょっ!誤解すんなよ?あれは男」



男…?


まさか、そんなわけない


綺麗な女の人だった



あたしは何も言わず、梶くんから目をそらした



男だなんて、もっと上手く嘘つけないの?


あたしが、そんなに騙されやすいと思ってるの?


ふざけんな



「…て」


「え…?」


「出てって!梶くんの顔なんか見たくない!」



…最低



「梶くんなんかっ「待て!それ言われたら俺、生きていけない」



そう言って梶くんの手によって口をふさがれた



離して!って言いたいけれど、「んー!」しか出ない



「信じろ!俺は、お前が好きだ。お前さえ居てくれればいい。他の女なんて眼中にない」



あたしの目を真っ直ぐに見て言った


その目は、真剣で嘘をついてるようには感じられなかった