驚いている梶くんを無視して、あたしは続けた
「彼女がいるくせに、優しくしたり、抱き締めたり、意味分からない!友達の妹だからって、おかしいよ!」
そう言ったと同時に、涙が溢れだした
言ってしまった…と思ったけど、もう遅い
だから、開きなおることにした
「…あたしは、ずっと…ずーっと梶くんだけが好きだったよ!彼女がいるって分かっても、諦めるなんて出来なかった!」
涙が止まらない…梶くんを見ることが出来ない…
何か喋ってよ…
「待って…彼女って、誰の?」
「へ…?」
梶くんの言葉に涙が引っ込んだ
誰の?って、決まってるじゃん
「か、梶くんのだよ」
顔を上げると、困った顔をした梶くん
「え…俺、彼女なんていないけど?」
「え?」
う、嘘だ
「あたし、見たんだよ?女の人と腕組んで、高そうなレストランに入っていくの!」
あたしは、梶くんを睨んだ

