恋物語



うわ、恥ずかしい…


ちょ、早く出ていってよ



「ごめん、なんでもないから、戻っていいよ」



顔を上げられないあたしは、下を向いたまま梶くんに言った



もう、1人になりたい


穴があったら、埋めて踏みつけてほしい…



そんなあたしに待っていたのは、あたしを包む温かい何か



「え…?えっ?」


「黙って」



近くで聞こえた梶くんの声



え?もしかして、もしかしなくても梶くんに抱き締められてる?



びっくりする気持ちのあとから追い掛けてきた、疑惑…



「い、いやっ!」



あたしは、梶くんの胸をおもいっきり押した


ゆっくり離れていく梶くん



「…好きだって言うくせに触られるのは嫌なわけ?」


「え…」



顔を上げると、さっきと同じ顔してる梶くん



「…意味わかんねぇ」



は?何言ってるの?



その時、何故か恥ずかしさよりも苛立ちのほうがこみあがってきて、気付いたら



「意味分からないのは、あたしのほうだよ!」



と、叫んでいた