恋物語



って、そんなことより


「…なんで梶くんが…?」

あたし、記憶にないよ?


「お母さんが見に来たらあなた床で寝てたのよ?起こしても起きないし、咲に頼んだら、嫌だって言うし、仕方ないから梶くんに頼んだのよ」



そうだったんだ…


最初のことしか覚えてないや…



「まぁ…熱がでたのも、そのせいだと思うから、温かくして寝なさい」



あたしは、返事をせず、布団に潜りこんだ…


…あたしが泣いてたことバレたかなぁ


多分…いや、きっとバレたよね…


ってか、彼女いるくせに何考えんのよっ


止まったと思っていた涙がまた溢れだした


「…ばかっ」


あたしもだけど、期待させる梶くんも


あたしをどれだけ振り回せば気が済むの?


もう、諦めさせてよ…



――――――――………



そのまま、眠りについていたみたいで、次に目を覚ましたときは、昼すぎだった


ベッド脇には、薬と置き手紙があった


《寝てるみたいだから、仕事いってきます。冷蔵庫にお粥いれておくから、温めて食べなさい。薬ものむのよ!》


「お母さん…」


ありがとう…でも、まだ起きれそうにないよ…


起こしてくれればよかったのに…