「佐武先生と何かあったの…?」
えつ…?
亜美の意外な言葉に私は固まってしまった。
でも亜美の顔は真剣だった。
だから私も答えなくてはいけないんだ。
「亜美…私ね、佐武先生のことが好きなの…。」
私のその言葉を聞いて亜美は思いっきりの笑顔を見せた。
「やっぱりね。そうだと思ったよ?」
そう言って私に抱きついた。私の胸の中で“がんばろうね”って言ってくれた。
“応援する”
って言ってくれた。それが嬉しかった。
私と亜美を照らす夕日がまぶしかった。
しばらくの間、抱きあっていた。
そしてその後に2人で笑った。
私も飛びっきりの笑顔を亜美に向けた。

