最後に私がママとパパに話した。
「ママ…パパ…ごめんなさい。こんなことして…私なんて生きてる資格ないって思ってた…でも、そんなことなかったんだね?」
その言葉にママもパパもコクリと頷いた。
「当たり前でしょ…生きてる資格がない人なんていないのよ。」
そう言ってママは笑った。その笑顔につられるように私も笑った。
「私が死んだら悲しむ人がいる…それがわかったよ…もうこんなことしない。絶対にしないから…。」
うん、絶対にしないからね。
私のその言葉にママとパパは安心しているようだった。
その後…三人でたくさん話をした。
今までこんなに長く家族で話すことなんてなかった。
でも、改めて話すことで解決することもあるんだよね…。
この時間はすごく楽しかった。
ママもパパもすごく笑ってた。
2人の笑顔を見て私も安心した。
幸斗のこと…忘れられるかも…そう思った。

