それから亜美と私はバレないようにこっそり抜け出した。
途中にナースステーションがあって焦ったけど…。
何とか無事に高橋先生がいるであろう診察室に行って見た。
しかし、どうやら今はカウンセリング室の方にいるらしく、内科の診察室にはいなかった。
しょうがなくカウンセリング室に向かった。
そしてカウンセリング室に高橋先生を見つけた。
私と亜美がカウンセリング室に来るのは全然不自然じゃないし、結構来ているから入りやすかった。
亜美が軽く扉をノックして、のこのこ入っていった。
「高橋先生~亜美で~す!」
高橋先生は机の方で何かをやっていたが、亜美の一言でこっちに振り向いた。
そして、いつも通りニコニコだった。
「あら~亜美ちゃんと葵ちゃんじゃない?来てくれたんだ!」
「暇だったんで、来ちゃいました!!」
そう言って亜美はベッドの上に座った。だから私も亜美の隣に座った。
「飴あるけど、食べる?」
「食べる~!!」
高橋先生は笑顔で飴を取りに奥の部屋に入っていった。高橋先生が席を外した途端に亜美は先生の机を物色し始めた。
高橋先生の机の上はとてもシンプルだった。患者さんのカルテやペン。
そして、高橋先生が飲むであろうレモンティが置いてあるだけだった。

