意識を取り戻した私の目の前には先生達が2、3人心配そうに見つめていた。
「葵ちゃん、目が覚めましたね。無事で良かったです。」
偉そうな先生が言った。
「私、また入院するの?」
私が聞くと、幸斗が少し申し訳なさそうに答えた。
「葵ちゃん、事故にあったときに腹部を強打しましたよね?それで、その打ったところに問題があるのかもしれません。今は薬で安定してますが…。」
「それで?」
「私は手術をお勧めします。」
「手術?それって、お腹を切るの?」
「はい。でも、これからはいつ痛みが来るか分かりません。もしかしたら危険な状態になることもあるんですよ?」
「お腹は切りたくない。」
私が断ると、もう一人の先生が
「手術の件はよく考えて下さい。しかし葵ちゃんの身を守るためには、手術をお勧めします。」
そう言って、先生達は出ていった。
幸斗だけは病室に残った。
少し、気まずい雰囲気になった。
そうだ。
私、幸斗に言ったんだよね。
「今の幸斗は信じられない!」
って。
…。

