病室を出された私たちは病室の近くのベンチに座った。
「青羅くん、大丈夫かね?」
私が亜美に訪ねると、亜美は泣き出した。
全然状況が分からない私はそんな亜美の背中をさすることしか出来なかった。
…。
少しの沈黙のあと亜美が涙を拭いてこう言った。
「青羅は……もう長くないんだって。」
えっ?
「嘘…。」
「もって1ヶ月…だって。」
嘘…最初はあんなに元気そうだったのに。
「もう薬も効かないから…最初は元気だったけど、いつ死ぬか分からないって。うちさ、信じられなくて。」
「私も信じられない。」
「うちね、初めてカウンセリング来たときに青羅に出会ったんだ。その頃のうちは毎日死ぬことしか考えてなかった…。」
「でも…青羅が命の重さを教えてくれた。だから頑張って生きるって決めたんだ。青羅がいなかったらうちは今生きてないよ。」
「そうだったんだ…。」
「あとね、うちは…青羅のことが好きなんだ。びっくりした?だから青羅を亡くしたくない。」
「青羅くんは死なないよ!!」
「ありがとう、葵。葵に話したら楽になった。」
私…亜美がこんなに悲しそうな表情したのを見るのは初めてだった。
青羅くんはいい子なんだね。
もう、私…青羅くんのこと疑わない。
絶対。

