「みんな私のことを見て死ねって言うんだよ?」
「みんな…その中に僕は入ってないよ。だって僕はそんなことは思わない。笑顔になれるよ。」
「なんで…幸斗はそんなに優しいの?」
「それは…葵ちゃんが過去を話してくれたら教えてあげる。」
「過去を話してどうなるの?」
「僕は葵ちゃんの過去を知りたい。それで救いたいんだ。」
「…。」
「葵ちゃん、僕を信じて。」
「信じ…る?」
「そう、僕は葵ちゃんを裏切らない。」
「友達もそう言ってた…でも裏切られたよ?」
「僕は裏切られる悲しみを知ってる。そんな思いはさせないよ。」
「本当?」
「うん。だから話してくれる?」
幸斗は真っすぐ私をみた。
この瞳なら大丈夫。
幸斗を信じてみよう。

