私の恋人はお医者様!?


「みんな私のことを見て死ねって言うんだよ?」


「みんな…その中に僕は入ってないよ。だって僕はそんなことは思わない。笑顔になれるよ。」


「なんで…幸斗はそんなに優しいの?」


「それは…葵ちゃんが過去を話してくれたら教えてあげる。」


「過去を話してどうなるの?」


「僕は葵ちゃんの過去を知りたい。それで救いたいんだ。」


「…。」


「葵ちゃん、僕を信じて。」


「信じ…る?」


「そう、僕は葵ちゃんを裏切らない。」

「友達もそう言ってた…でも裏切られたよ?」


「僕は裏切られる悲しみを知ってる。そんな思いはさせないよ。」


「本当?」

「うん。だから話してくれる?」


幸斗は真っすぐ私をみた。


この瞳なら大丈夫。


幸斗を信じてみよう。