カウンセリング室と呼ばる部屋は普通の診察室よりも広々としていて、壁も明るい色だった。
そして先生の机の上に私の好きな○ーさんのぬいぐるみが置いてあって嬉しかった。
「初めまして。私はカウンセリングと内科担当の高橋萌っていいます。よろしくね。」
「はっ、はい。」
「武先生から葵ちゃんのことは聞いているわ。」
「幸斗から?」
「辛かったでしょ?でも、もう大丈夫よ。少しずつ頑張ろうね。」
「何しるの?」
「別に何かするわけじゃないけど、私とお話したり、亜美ちゃん達と遊んでればいいのよ。」
「亜美ちゃんは私と似てる。」
「そうね。葵ちゃんと亜美ちゃんはとても似ているわ。」
「でも、亜美ちゃんがあんなに明るい理由が分からない。いじめられてるのに…何であんなに明るいの?」
「それは亜美ちゃんは自分のことを好きになれたからよ。」
「自分のことが好き?」
「そうよ。葵ちゃんは自分のこと好き?」
自分のこと…そんなこと考えたこともなかった。
でも…。
「大っ嫌い。私なんかいなくてもいいって思うもん。みんなに死ねって言われてるみたい。」
「もっと自分のこと話していいのよ。」

