そして来たのがなぜか佐武先生。 看護士さんが来てくれると思ったのに…。 どんだけ暇なのよ! 「葵ちゃん、起きたんですね!」 「それより、ご飯は?」 「あ~葵ちゃん寝てたんで片付けてしまいました。」 “すみません”と申し訳なさそうに言う佐武先生。 「なんで起こしてくれなかったの?」 「起こしては申し訳ないと思いましたから。」 「もういい。」 「あっ、ちょっと待ってて下さい。」 そう言って小走りに病室を出て行ってしまった。