__いよいよ退院の日 「葵、退院おめでとう。」 「ありがとう。」 「これからどうするの?」 「夢に向かって頑張ってみようと思う。」 いよいよ退院の日。 病院の中で、一番目立たない自動販売機とベンチしかないここを最後の場所に選んだのはきっと幸斗と2人きりになりたかったからだと思う。 それにここはいい感じに太陽の日があたって私的には意外に穴場だと思う。 「葵の夢はなに?」 白衣のポケットに手を突っ込んだまま、幸斗がたずねてきた。 「まだ秘密。」 「秘密?」