「はーい。」

「入るよ。」


この声…聞いたことある…。




確か。



もう、自然消滅したと思っていた私の彼氏。


今ごろ何…?


私がいじめられてるとき、知らんぷりしたくせに…。



「久しぶり…葵。元気だった?」

「元気だったらこんなとこいないけどね。今ごろ何?」

「正式に別れて欲しくて…。」

「ふーん。そんなこと言いにきたんだ。」

「実は…俺、星羅と付き合ってるんだ。でも、葵は可愛いからまたすぐに彼氏できるよ。」

「別れるから。もう帰ってよ!あんたの顔もみたくないし、星羅のことなんか聞きたくない!」

「ごめんな。じゃあ、今までありがとう。」



…。





私はあいつが出て行ったのを確認して思いっきり泣いた。