私の恋人はお医者様!?


「葵、今までごめんね。」

いじめグループのリーダー、美子が言った。

そしてその後ろにいた明美、志穂、由奈、星羅も私に向かって頭を下げた。

そして星羅は私の前で土下座をした。私は何がなんだか分からなかった。

「葵、酷いことしてごめんね。私、葵の親友なのに…葵に怪我させるなんて…ごめんね。」

泣きながらそう言う星羅。
星羅が泣いたところを見るのは初めてだった。
 
まさかみんなが謝ってくれるなんて思っても見なかった。


だからすごく嬉しかった。


私は5人に“許す”ことを伝えた。

それで5人と友達をやり直すことにした。星羅とは親友に戻ることを約束した。


そして5人は帰っていった。


私の心は一気に軽くなった。心の中のどこかで突っかかっていたものがなくなったようだった。



気持ちが楽になった私は亜美と一緒に幸斗のお見舞いに行くことにした。


その時の私はすごくいい表情をしていたと思う。