幸斗は私の頭を撫でながら私を抱いた。

「さっき葵ちゃん、嫉妬してたの?」

幸斗は私を抱きしめながら聞いてきた?

嫉妬…してた。

幸斗をとられたくはなかった。

「嫉妬してたかも。」

認めちゃうよ。しょうがないから。


私は少しどや顔で答えた。



「僕のこと好きなんだ?」

ニヤニヤ聞いてくる幸斗に私の真っ赤だった。だってこんなにも幸斗がSだったなんて…。


でも…そんな幸斗だからいいのかもね。


「好きになっちゃったみたい。幸斗は?」


その瞬間。

幸斗は自分の唇を私の唇に重ねた。

誰も邪魔しないこの病室で。

2人きりのこの病室で。

私刃初めてのキスを大好きな人に奪われた。

この時間はとても嬉しかった。



そして…


「俺も葵が好き。」


そう言ってまたキスをして。


「付き合う?」

って聞くと

「あたりまえ。離さないから。」

って言われて。こんなに人を好きになるのっていいことなんだね。