~翌日~

今日は、少し早起きだった。
私は昨日のハンカチをもっていつもより早く家を出た。

教室には、誰いない。
「さすがに早く来すぎちゃったかな…。」
でも、私の隣にはかばんがあった。
「あれ、1人だよね…。」
心の中で言ったつもりが彼には聞こえていたみたいで…

「ここにいるだろ?」
ハルだ。ハルはベランダで本を読んでいたらしく、髪の毛をクシャッとして私の前にゆっくり
歩いてきた。

『そんなに声大きかったかなぁ…。』