微かに聞こえていた足音。
部活動をしている生徒以外は、大方家路につき、校舎内には誰もいないと言える状態だった。
そんな中、先に広場を後にした甲斐は委員会が行われる教室近くの廊下で静かに座っていた。
美菜の言葉にイラついている自分がいる。
けれども、イラつく理由が分からない。
静かにゆっくりと深呼吸を繰り返す。そんな時に小さな足音が聞こえた。
ゆっくりと歩く美菜の足音。
その音はどこか悲しげに感じられた。
徐々に足音は小さくなっていき、ついには聞こえなくなる。
「帰ったか…」
甲斐は立ち上がり、教室の扉を開いた。
そして響く沙紀の声。
「ちょっ、甲斐!遅い!また忘れてたでしょ!」
「あぁ、うん。ごめん」
「…はぁ…仕方ないなぁ。じゃ、これ配って」
「了解」
いつもとは違う素直な返事をする甲斐に、沙紀は首を傾げる。
仕事を促された甲斐は、素直に従い、淡々と仕事をこなしていた。
その仕事ぶりもあってか、話し合いは1時間弱で終わり、甲斐と沙紀は教室に二人きりとなった。
机に残されたプリントを片付けようと甲斐は手を伸ばす。
そこに入り込む、夏の風。
はためくカーテンから日差しが差し込む。
甲斐の脳裏に、美菜との会話が過った。
「くそっ!」
再びイライラが募り、甲斐は集めたプリントを握りしめ、思い切り机に叩きつけた。
すぐ近くで机の位置を整理していた沙紀は、その音に驚き、体をビクつかせる。
部活動をしている生徒以外は、大方家路につき、校舎内には誰もいないと言える状態だった。
そんな中、先に広場を後にした甲斐は委員会が行われる教室近くの廊下で静かに座っていた。
美菜の言葉にイラついている自分がいる。
けれども、イラつく理由が分からない。
静かにゆっくりと深呼吸を繰り返す。そんな時に小さな足音が聞こえた。
ゆっくりと歩く美菜の足音。
その音はどこか悲しげに感じられた。
徐々に足音は小さくなっていき、ついには聞こえなくなる。
「帰ったか…」
甲斐は立ち上がり、教室の扉を開いた。
そして響く沙紀の声。
「ちょっ、甲斐!遅い!また忘れてたでしょ!」
「あぁ、うん。ごめん」
「…はぁ…仕方ないなぁ。じゃ、これ配って」
「了解」
いつもとは違う素直な返事をする甲斐に、沙紀は首を傾げる。
仕事を促された甲斐は、素直に従い、淡々と仕事をこなしていた。
その仕事ぶりもあってか、話し合いは1時間弱で終わり、甲斐と沙紀は教室に二人きりとなった。
机に残されたプリントを片付けようと甲斐は手を伸ばす。
そこに入り込む、夏の風。
はためくカーテンから日差しが差し込む。
甲斐の脳裏に、美菜との会話が過った。
「くそっ!」
再びイライラが募り、甲斐は集めたプリントを握りしめ、思い切り机に叩きつけた。
すぐ近くで机の位置を整理していた沙紀は、その音に驚き、体をビクつかせる。

