勢いで学校を飛び出したけど、家は誰もいないし援交チームの皆もまだ寝てるだろうし。
「どうしよっかなぁー…」
適当に携帯をいじりながら、とりあえず家に帰ることにした。
この時からだった。
自分の身体に異変を感じたのは。
歩く度に股が痛くて、座ってる時も痛い。
トイレする時が一番痛い。
なんとも言えない痛みが襲ってきて涙を流しながらトイレをしていた。
もちろん、あたしはまだ性病だとは気付いていない。
家に帰ったらママがいた。
れまが熱を出して早退してきたらしい。
性病だとは知らずに、あたしはママに症状を言った。
そして返ってきた言葉に驚く。
「産婦人科行こっか」
「え?」
ママは何も答えなかった。
れまをあやしながら部屋へ入っていった。
わけがわからないあたしは、すぐに雄平くんに電話をした。
