そして三年生にもなれば、この時期から進路の話。
自分の目標に向かって他の子達は頑張ってる。
「希望調査も何回かやるから、高校考えろよ」
担任の声は、あたしに向けて発せられた。
進路なんて考えてもなかったし、むしろ考えたくもない。
願書出す時に決めればいいかな。っていうほど適当な人間だ。
その時になればなんとかなるさ。って常に思ってる。
「高杉、ちょっと来い」
朝学活の後の呼び出しは、あたしが学校に来る度の恒例となってる。
今日はきっと、進路の話。
このままじゃ高校に行けないことくらい、さすがのあたしでも気付いてる。
出席日数と遅刻、早退の回数などあたしはどれを数えても学校1位の自信がある。
出席日数なんてもはや、1年に五回行けばいいほうで、むしろ2年になってから学校に登校したかもあやふやだ。
