「…はい」

「あ、えと…ほのかですけど…」


名前を言えばわかるから。と先輩に言われた通り、あたしは名前を言った。


「あーほのかちゃん?
今日できるんだよね?」

「はい!」

つまり、今日援交できるんだよね?と彼は聞いてきたのだ。


「じゃぁ、○○駅の三番出口に来れる?」

「行けますよ」

「そこついたら電話して」

「わかりました」


あたしが答えると、彼はすぐに電話を切った。

すぐ切られた電話に若干イライラしながらも、あたしは準備を始めた。


自慢の髪の毛は、ストレートのままで、化粧は基本濃くしない。
カラコンはお決まりのグレー。

お気に入りの豹柄の服を着て、豹柄のブーツを履いたら完成だ。


「よし…豹柄完璧!」


そう呟きながらあたしはタクシーを拾い、地下鉄の駅へと向かった。