「ちょママ、ライターとって」

「中学生が吸ってんじゃないよ」

はい、と言いながらあたしの煙草に火をつけた。

あたしが煙草を吸おうが、酒を飲もうが両親は何も言わない。



「てかぁ、学校だり」

「どうせ今日行ったらまたしばらく行かないんだから、行きなよ」

「わぁーってる」


ママもパパも昔はやんちゃしてたせいか、特に何も言おうとはしない。

自分の好きな事をやれ。がママとパパの育児らしい。


「じゃ、ママとパパ行くね!」

そそっかしく両親は家を出ていった。


両親が居なくなったあとは、姉貴が全部後片付けをする。

そしてあたしは、れまの面倒をみて、学校行く前にれまを保育園まで送る。

きっとあたしが居ない時は、姉貴が行ってくれてたんだろう。