「親子に見える?」

「……はい」

「姉妹だよ?
親子かぁ…よく言われるよねぇ、れま?」

「あぅ」

うんと言ったれまは店員に笑いかけた。


「し、失礼しました!
てっきり親子かと」

「そっか。
まぁ年齢知らないからいんじゃない?」


特に他人に興味がないあたしは、冷たく彼をあしらった。


「いくつですか?」

「いくつに見えんの?」

「20っすかね…」

やっぱりどこへ行っても20に見えるのは変わらないらしく、あたしは笑ってしまった。

フロアの店員もみんな興味津々にこちらの話を聞いていた。


「残念、14だよ」

「…じゅう、よん…?」

ざわざわとフロアの店員や他の客も騒ぎだした。


「サングラス気に入ったから買うよ。あと新作のセットアップとそこの豹柄のバッグも」

「あ、はい!
セットアップのサイズは…Mですか?」

「うん、早く会計して」

「あ、はい」


れまを抱き上げながらあたしは会計に向かった。