オラオラブランドは基本的に男物が多く、店員は全員男っていうのも当たり前。
たまに女の店員が1人、2人程度でほとんどが男だ。
1ヶ月に5回は必ず服を買いにくるあたしは、すっかり店の店員ともフロアの店員とも顔馴染みになった。
「いらっしゃいませ」
あたしが一番買うオラオラブランドの店の店員が、あたしに気付いた。
いつもはあたし1人で来るからかれまが居ることに多少驚いていた。
「れま、なに買おっか?」
「めがね!めがね!」
「あーサングラス?」
あたしはサングラスをいろいろかけてみた。
買うからにはやっぱり一番良い物を買いたいっていうのがあたしの決まり。
「ねー、こんなかで一番良いのどれ?」
すぐ側にいた20代だと思われる店員に聞いてみた。
彼はいろいろ説明してくれたが、結局選ぶのは自分な訳で。
「あの、親子…ですか?」
少し聞きずらそうに彼は聞いてきた。
気付けばフロアの店員は、こちらに注目していた。
サングラスが売ってるのは店を入ってすぐの棚。
注目されるのもむりはない。
