どこに居るのか、わからない君へ。




そんな昔のことを思い出していたら、あっという間に駅についた。

そこから地下鉄に乗って街まで行く。


「れまぁ…走っちゃだめでしょ」

ちょうど来た地下鉄に乗ってあたしとれまは街へ向かった。

もちろんあたしとれまは、正真正銘の姉妹なのだが、周りにはそう見えないみたいで。


「親若くない?」

「20歳くらいかな?」

「ギャルママって感じ」


そんな高校生の会話があたしにまで聞こえてくる。

第一、あたしはギャルではない。
ギャルはあまり好まない。

他人がギャルになるのはいいが、自分がギャルになるのはどうも嫌いだ。


街についたあたし達は、ショッピングをすることに。

仕事を始めたせいか、財布の中は常に万札が入っている。


「れま、好きなもの買ってあげるからね」

「…うん!」


あたし達はブランド店に入った。