どこに居るのか、わからない君へ。




れまを抱っこしたあたしは、スーパーへ向かった。


「お前、太ったか?笑」

「……ほーちゃん」

「ん?」

「ティージュ」

れまは覚えたばかりの言葉で一生懸命話そうとする。
そんなれまが可愛くて、あたしは家に居ない時もれまに物を買ってあげる。


「はいはい、チーズね」

れまは最近チーズにはまっているらしく、そんなとこはあたしに似たのかなぁって思ったりする。


れまと手を繋ぎ右手にカゴを持った。

姉貴に言われた材料と、れまのチーズ、あたしの雑誌を買ってスーパーを出た。


家についたあたしは、姉貴に材料を渡して、れまにチーズを食べさせた。


「ほのかぁ?
暇なられまと出かけてきていいからね」

「ん?あーなら街行ってくるわ」

「いいけど、気を付けてよね〜」


姉貴の優しさからか、普段あまり家に居ないあたしにれまとの時間を作ってくれた。