「眠い」

「お前は寝すぎ!
さっき起きたばっかだろ」


あたしは、半日以上寝ないと気がすまない性格。
というか、自然と半日以上寝てしまう。


「誰かの携帯鳴ってんぞー」

そう言って耳をすましてみれば、あたしの着信音だった。


「ほのかじゃん」

「あーもう最悪。
言ってるそばから電話きたよ」


携帯を見てみれば担任からの着信だった。
なぜか知らないけど、担任の番号が登録してある。


「お、高杉かっ!!?」

通話ボタンを押せば、すぐ聞こえてきた声に顔を歪ませる。


「うるっさい!どーせ学校だろ?」

「わかってるじゃん!
来週火曜日8時半までに来いよ」

「は?来週?」

「あーお前だけ」

「ま、休めるからいいや」


そう言い、機械音を耳にしながら、あたしは電話を切った。


「明日から?」

「来週火曜日から」

「来週?まぁ、行けよ」

「だから起きれたら」


琉くんのしつこさに不機嫌になりながらも、あたしは煙草を吸い始めた。