2012年.10月12日.金曜日


あたしは、狂ったようにずっと叫んでいた。


「…っや……いやああああああ」

「落ち着けって!」

「やめっ…死にたいの…!!!!」


あたしは、突然の出来事に頭がついていかなくて、死にたいってずっと言っていた。

そんなあたしを、誰かがビンタをした。


「ふざけんじゃねぇよ!
一番お前が辛いのはわかってる…けど、俺らだって辛いんだよ。立ち直れよ。こっから這い上がれよ!!!!」

「もう嫌だ…雄平くんが居ない世界なんて……死にたいよ…。」

「死んだ訳じゃねぇ…俺らには、待つしかできねんだよ」


あたしが愛してる男は
ある日、突然消えたんだ。
誰にも、何も言わずに。



消えた日から笑わなくなったあたしは、あんたを探すことにした。

でも、どこにも居なかった

家族でさえ、何も知らなかった。



それでもあたしは、
あんたが大好きだから。
待つ決心をした。



ずっと待ってるから…――……。