「てかスタイルいいし、顔美人すぎるし言うことないじゃん!!」

「別に…」

「お前らほのかのこと気に入りすぎだろ!」


わしゃわしゃとあたしの髪の毛を撫でながら雄平くんは言った。

この、アットホームみたいな場所があたしは気に入った。
素直な自分に慣れる気がした。


「今日は呑むかっ!!!」

「バッカ!!!
ほのか未成年だし」

「あんたらもね」

「ほのかちゃん怖い」

そう言いながらあたしの頬っぺをツンツンしてくる琉くん。


「酒呑めるよな?」

「うん」


大量の酒が机に置かれた。
そして飲み会が始まった。



あたしは、この日を鮮明に覚えている。
いろんな人に自己紹介されて名前を覚えるのに必死だった。

みんな優しくていい人達だった。


この先の未来に、彼らがいるかはわからないけど、少なくともあたしは、ずっと一緒にいたいと思った。



雄平くんは、あたしに居場所をくれたんだ……