「仲間って何人?」

「本職入れたら結構いるけど、援交チームだけなら男女あわせて…30くらいかなぁ」

「…でもチームに最高でも男は5人って言った」

「あぁ所属しないで、客取ってくれる奴らもいるんだ」


聞けば聞くほど、彼の仲間は面白い。

ほとんどが16歳から22歳の間らしい。
あたしの一つ上の中3の男が2人いて、一番年上でも24歳らしい。

でも、あくまでも援交チームだけの年齢であって、本職の人達なんてもっと年上だろう。


「どこ、集まるの」

「ん?あぁ…苫小牧」

「…遠い」

援交チームは、あたしの所属する札幌チームと苫小牧チームに函館チームがあるらしい。

たまに出張もあって道内をまわるらしい。


「あ、今日俺の兄貴分も来るんだよ。本職の人、何人かも」

「…へぇ……だから?」

「挨拶…ってもしなさそうだな」

「うん、しない
するつもりもない。
雄平くんにしたのは気まぐれ」

「やっぱ無表情なのな」


そんな話をしながら、車は高速道路を走っていた。