「お前家帰ってんの?」
「うん」
「無断外泊とか大丈夫なの?」
「しょっちゅう」
「なら付き合え」
あたしの家は、無断外泊とか気にする親じゃない。
むしろ自由にしていいよって感じの親。
別に仲が悪いわけじゃないし、再婚とかそういうわけでもない。
むしろ仲は良いと思う。
「どこ、行くの?」
「仲間んとこ。
今日、夜集まりなんだ
お前が夜出れない奴だったら紹介できるかなぁ…とか思ってたけど」
「…そっか」
「口数少ないのな」
口数…
よく言われる。
無表情で冷めている…滅多に笑わない女として、あたしは地元でも有名だった。
その他にも…有名な理由はたくさんあった。
それは、もう少ししたらわかること…。